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通信回線保護に関して
  1.通信回線保護に関連する安全規格 

 通信回線保護に関する規格は、国や地域によって様々です。代表的な規格としては、ITU-T』『UL60950(IEC60950)』『Telcordia GR-1089』『FCC Part 68があります。これらの規格の適用範囲を下表に示します。
 
     
 
規格名称
適用範囲(地域・国など)
ITU-T K.20
公衆回線、局用の設備を対象としたグローバルスタンダード。日本に於いても、本規格がベースとなっている。
ITU-T K.21
公衆回線の各種端末を対象としたグローバルスタンダード。日本に於いても、本規格がベースとなっている。
Telcordia GR-1089
公衆通信回線、局用の設備に適用される規格。北米独自の電源事情を考慮した規格である。
UL60950
(IEC60950)
情報機器(事務機器を含む)に適用されるグローバルスタンダードであり、通信回線を持つ情報機器はこの規格に基づく通信回線保護に関する試験が適用されます。北米では端末・局用の装置共に適用されULの認可を取得することが必須条件となります。
FCC Part 68
FCC(米連邦通信委員会)であり、アメリカに於いて適用されます。
 
     
  2.通信回線保護とヒューズ役割 

 上記の規格では、対象となる装置・機器の『商用電源との混触保護試験』と『サージ耐久性試験』を定めています。ヒューズの役割は、混触により異常電流が発生した際に、通信線にダメージを与えることなく、また装置・機器が発煙・発火などを起こさないように安全かつ確実に異状電流を遮断すると共に、想定される雷サージによって溶断しないことです。
 各規格の定める『混触保護試験』『サージ耐久性試験』の詳細を下表に示します。
 混触保護試験、サージ試験共にTelcordia GR-1089が最も厳しい試験条件を規定しており、Telcordia GR-1089に準拠したヒューズであれば、各規格の定める試験をクリアーすることができます。
 当社の製品には、Telcordia GR-1089に準拠した通信回線保護用ヒューズ『SBTヒューズがあります。
 
     
  2.1混触保護試験条件

 
混触保護試験条件を下表に示します。下表に示すとおり、それぞれの規格で様々な混触保護試験条件を規定しています。この中で、最も厳しい試験条件はTelcordia GR-1089で規定されているAC600V、60Aです。このことから、Telcordia GR-1089に準拠することで、その他の各規格の定める試験もクリアーすることができます。
 尚、FCC Part 68に混触保護試験は規定されていません。
 
     
 
試験条件
電圧
電流
時間
判定 *1

ITU-T K.21
Basic
     ※2
AC 600V
1A
0.2s
 ヒューズが溶断しないこと
AC 600V
1A
1s
AC 230V
0.23〜23A
15min
 ヒューズが溶断しない又は溶断する場合は正常(安全)に溶断すること
Telcordia
GR-1089
AC 50V
0.33A
900s
 ヒューズが溶断しないこと
AC 100V
0.17A
900s
AC 200/400/600V
1A at 600V
1s
AC 1000V
1A
1s
AC 600V
0.5A
5s
AC 440(600)V
2.2A
30s
AC 600V
3A
2s
AC 1000V
5A
1.1s
AC 120/270V
25A
900s
 ヒューズが正常(安全)に溶断すること
AC 600V
60A
5s
AV 600V
7A
5s
AC 100-600V
2.2A at 600V
900s
 ヒューズが溶断しないこと
UL60950
AC 600V
40A
1.5s
 ヒューズが通信回線シュミレーターヒューズ(MDL20)より先に溶断すること
AC 600V
7A
5s
AC 600V
2.2A
30min
AC 120V
25A
30min
 
   ※1 判定はヒューズを基準としています。
 ※2 ITU-T K.21 Enhanced は除きます。
 
     
  2.2サージ試験条件

 
サージ試験条件を下表に示します。混触保護試験と同様に、それぞれの規格で様々なサージ試験条件を規定しています。ヒューズは、このサージで溶断しないことが条件となります。
 ヒューズにとってのサージ試験の厳しさは、サージ波形のI2tによって決まり、I2tが大きいほど厳しい試験と言えます。この中で、最も厳しい試験条件はTelcordia GR-1089で規定されているIp=100A、10/1000μsです。このことから、Telcordia GR-1089に準拠することで、その他の各規格の定める試験もクリアーすることができます。
 
     
 
 
試験条件
ピーク電圧
波形
ピーク電流
回路短絡電流波形
回数
I2t
ITU-T K.21
Basic
     ※
1.5kV
10/700μs
37.5A
5/300μs
±5
0.3A2s
4kV
10/700μs
100A
5/300μs
±5
2.1A2s
Telcordia
GR-1089
0.6kV
10/1000μs
100A
10/1000μs
±25
7.2A2s
1kV
10/360μs
100A
10/360μs
±25
2.6A2s
1kV
10/1000μs
100A
10/1000μs
±25
7.2A2s
2.5kV
2/10μs
500A
2/10μs
±10
1.6A2s
1kV
10/360μs
25A
10/360μs
±5
0.2A2s
5kV
2/10μs
500A
2/10μs
±1
1.6A2s
5kV
8/20μs
625A
8/20μs
±1
4.4A2s
UL60950
2.5kV
10/700μs
62.5A
5/300μs
±10
0.8A2s
1.5kV
10/700μs
37.5A
5/300μs
±10
0.3A2s
FCC Part 68
0.8kV
10/560μs
100A
10/560μs
±1
4.0A2s
1.5kV
10/160μs
200A
10/160μs
±1
4.5A2s
1kV
9/720μs
25A
5/320μs
±1
0.1A2s
1.5kV
9/720μs
37.5A
5/320μs
±1
0.3A2s
 
   ※ ITU-T K.21 Enhanced は除きます。  
 
  3.通信回線保護用ヒューズの使用装置例

 
通信回線保護用ヒューズの使用される主な装置は『xDSLラインカード』『xDSLスプリッター(局用、宅用)』『xDSLモデム』などです。使用例を下図に示します。
 
     
   
 
以上
 
 

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